ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)
「生きもの遍路」展
2010年9月30日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
むむ?またまた生物多様性、知れば知るほどなるほどと納得できる事ばかり、 どうにかしてお伝えしたいと思うものの書けば書くほどややこしくなる。 そんな悩みを一挙に吹き払うようなイベントがあったのだが、 見ていただけただろうか …
吉野川をラムサ-ルに!
2010年9月12日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
露草色の明るい青地に白いくりぬきの文字。 真夏の太陽の下数本ののぼりがひらひらと風に揺れて、 遠くからでも「ラムサ-ル署名だ!」と一目瞭然。 市民団体「吉野川ラムサ-ルネットワ-ク」(7月27日設立)が 「吉野川河口域を …
8月に読む
2010年8月31日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
人間50年下天の内に比ぶれば夢幻の如くなり・・・ 信長が舞った幸若舞「敦盛」の一節である。 下天とは天上界、この世の50年は、天上界では一夜に過ぎない、と。 ふと耳を傾けると、テレビニュ-スが、悲惨なクラスタ-爆弾禁止に …
夏の季節に
2010年8月31日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
ノウゼンカズラが満開となり オレンジ色の落花が真夏の到来を告げる。 雑木林の蝉時雨はクマゼミ。 ミンミン蝉はもういない。 合歓の木にツピツピツツピ-と甲高くシジュウカラ、 夕昏6時を過ぎるとカナカナカナと涼しげな声。 カ …
そして、吉野川YEARは
2010年8月31日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
加藤登紀子さんのおめでとうコンサ-トが10月にあるって。 歌手生活45年を記念して。 暖かいピンク色のポスタ-に、 語りかけるように登紀子さんがいる。 「10年目の123」を開いてから早くも半年、 未来の吉野川を思い描い …
日常と非日常
2010年8月30日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「皆さん、もしあなたが、とても理不尽な事によって、 心に深い傷を追ってしまったとして、 その傷心の度合いを数字化することができますか? 私たちは今、直面している廃棄物問題のことで、 損害賠償(慰謝料)請求裁判を起こしてい …
伐り倒される!
2010年6月26日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
屋敷林としてひときわ目立つカシの大木だった。 樹齢は定かでないが冬でもぎっしりと緑が詰まっていて地域の守り神だった。 その木に会いさえすれば、 どんなに辛いことがあった日でもほっとくつろぐことができた。 主木を取りまいて …
園瀬橋のお地蔵さん
2010年6月11日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「銅の鳥居のお地蔵さんこちら→」土手の上に妙な看板が立っている。 文化の森近い土手上の道、車がびゅんびゅん通り、 パワーショベルやダンプが出入りする。 法花トンネルも山肌に風穴よろしく開通、 この辺りの余りの変りようには …
五月のそよ風を・・・
2010年5月31日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
詩人の立原道造の最後の言葉は、 「五月のそよ風をゼリーにしてもってきてください」であったという。 風の詩人、立原道造らしい逸話である。 五月の風をおねだりした道造であったが、 かなわず昭和14年3月29日、24歳の若さで …
ありがとう 吉野川みんなの会
2010年5月26日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
NPO法人吉野川みんなの会の最後の総会に出席した。 白熱した議論が展開して様々の思いが交錯した。 解散と知った瞬間には余りの唐突さに愕然とし、 多くの市民活動を生んだ親がかわいいわが子を見捨てるような、無責任な・・・ と …