年別アーカイブ: 2012年
富士山写真大賞
里山の風景をつくる会のホームページに写真を寄稿してくださる和田さんが この度、第14回富士山写真大賞にて入選されました。 来年2013年1月1日より、河口湖美術館にて公開されます。 http://kgmuse.com/s …
いつまでも
2012年5月24日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
ジャスミンのつるがどこまでも伸び、 高い木のてっぺんからも 淡いピンクの花がこぼれています。 その可憐さは、 数ある5月の麗しい花々に 引けを取りません。 黄金色に光るカナブンがやってきて 花から花へと飛び廻り、 密を吸 …
原発事故と母子疎開
2012年5月10日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
大空襲の頃、東京のおばたちが子どもを連れて、 私たちが住む長野の田舎に疎開してきた。 狭い借家住まいで、家中に人がひしめいていた。 当時どこの家でも庭先にニワトリを飼っていた。 ココ ココ コケッ、餌やりは子どもの仕事、 …
鬼のかく乱
2012年4月18日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
満開の桜に春の嵐、 花びらのじゅうたんは薄桃色、 花吹雪もまた風情。 それにしても寒いな、花冷えだと嘆いていたら、 途端に風邪をひいた。 10年ぶりのこと、鬼がかく乱にやって来たらしい。 風邪など引く間もなく走っていたと …
写真家荒井賢治さん
2012年4月4日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
レンギョウにミモザ、エニシダ。 黄水仙に菜の花、みつまたの花。 春の黄色あふれる佐那河内、 昨年11月に亡くなられた 荒井賢治さんの写真展を見た。 誰をも惹きつけてやまない、 まこと不思議な写真の数々であった。 どうした …
鶯の鳴かない遍路道
2012年3月22日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「キョキョ キョキョ ホケキョ」。 この辺のウグイスの初鳴きは2月28日だよ、 と友人の鳥先生が教えてくれた。 今年は、例年より4日遅れ3月3日に雑木林に帰ってきた。 高く伸びた榛の木、栗の木、合歓の木、 どの木を見上げ …
原発と向き合う
2012年3月2日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
今年は寒気が続いて 梅の開花が遅いと心配していた。 道すがら見かける小梅の花が 今日一輪明日二輪、そして数輪。 弥生に入り春を数える。 東日本大震災と福島原発事故から丸1年がたとうとしている。 先日、小出裕章助教(京都大 …
おいしいごはん
2012年2月17日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
おいしいごはんはどこにある、と聞かれたら即座に答える。 おいしいごはんは家にある。 毎日毎日食べているごはんがおいしいごはん、と。 家族が二人になってもう長い月日が経ち、 出掛ける事も多くて駆け込みで準備することもあるけ …