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里山エッセイ

ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)

オーガニック住宅『里山の家』

~たべものから すまい、生活へと広げる~ “オーガニック”の考え方が広がり深まっています。 2 月14 日、アスティ徳島で『オーガニックフェスタ2016』が開催されました。 なんと4500 人もの方々の来場があり、大盛況 …

いつまでも

ジャスミンのつるがどこまでも伸び、 高い木のてっぺんからも 淡いピンクの花がこぼれています。 その可憐さは、 数ある5月の麗しい花々に 引けを取りません。 黄金色に光るカナブンがやってきて 花から花へと飛び廻り、 密を吸 …

原発事故と母子疎開

大空襲の頃、東京のおばたちが子どもを連れて、 私たちが住む長野の田舎に疎開してきた。 狭い借家住まいで、家中に人がひしめいていた。 当時どこの家でも庭先にニワトリを飼っていた。 ココ ココ コケッ、餌やりは子どもの仕事、 …

鬼のかく乱

満開の桜に春の嵐、 花びらのじゅうたんは薄桃色、 花吹雪もまた風情。 それにしても寒いな、花冷えだと嘆いていたら、 途端に風邪をひいた。 10年ぶりのこと、鬼がかく乱にやって来たらしい。 風邪など引く間もなく走っていたと …

写真家荒井賢治さん

レンギョウにミモザ、エニシダ。 黄水仙に菜の花、みつまたの花。 春の黄色あふれる佐那河内、 昨年11月に亡くなられた 荒井賢治さんの写真展を見た。 誰をも惹きつけてやまない、 まこと不思議な写真の数々であった。 どうした …

鶯の鳴かない遍路道

「キョキョ キョキョ ホケキョ」。 この辺のウグイスの初鳴きは2月28日だよ、 と友人の鳥先生が教えてくれた。 今年は、例年より4日遅れ3月3日に雑木林に帰ってきた。 高く伸びた榛の木、栗の木、合歓の木、 どの木を見上げ …

原発と向き合う

今年は寒気が続いて 梅の開花が遅いと心配していた。 道すがら見かける小梅の花が 今日一輪明日二輪、そして数輪。 弥生に入り春を数える。 東日本大震災と福島原発事故から丸1年がたとうとしている。 先日、小出裕章助教(京都大 …

おいしいごはん

おいしいごはんはどこにある、と聞かれたら即座に答える。 おいしいごはんは家にある。 毎日毎日食べているごはんがおいしいごはん、と。 家族が二人になってもう長い月日が経ち、 出掛ける事も多くて駆け込みで準備することもあるけ …

きさらぎ

今日から如月。 生更ぎの意で、草木の更生することだと言う。 山が笑う季節にはまだまだ遠く、 身を切る冷たい風に霜柱が立ち、 山はうっすらと雪化粧。 それでも、かすかにむらさき色に煙りはじめた山々。 雑木の林に黄緑色の葉が …

初音

初音の笛の音が聞こえる。 あれは竹笛だった。 雪が深々と降る大晦日、 元日に日付が変わると初音売りが、 リヤカーを引いてやってきた。 はつねぇ はつねぇ・・・ 新しい年の響きだった。 その声を聞くや、 家々から子どもたち …

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