ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)
オーガニック住宅『里山の家』
2016年4月21日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
~たべものから すまい、生活へと広げる~ “オーガニック”の考え方が広がり深まっています。 2 月14 日、アスティ徳島で『オーガニックフェスタ2016』が開催されました。 なんと4500 人もの方々の来場があり、大盛況 …
いつまでも
2012年5月24日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
ジャスミンのつるがどこまでも伸び、 高い木のてっぺんからも 淡いピンクの花がこぼれています。 その可憐さは、 数ある5月の麗しい花々に 引けを取りません。 黄金色に光るカナブンがやってきて 花から花へと飛び廻り、 密を吸 …
原発事故と母子疎開
2012年5月10日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
大空襲の頃、東京のおばたちが子どもを連れて、 私たちが住む長野の田舎に疎開してきた。 狭い借家住まいで、家中に人がひしめいていた。 当時どこの家でも庭先にニワトリを飼っていた。 ココ ココ コケッ、餌やりは子どもの仕事、 …
鬼のかく乱
2012年4月18日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
満開の桜に春の嵐、 花びらのじゅうたんは薄桃色、 花吹雪もまた風情。 それにしても寒いな、花冷えだと嘆いていたら、 途端に風邪をひいた。 10年ぶりのこと、鬼がかく乱にやって来たらしい。 風邪など引く間もなく走っていたと …
写真家荒井賢治さん
2012年4月4日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
レンギョウにミモザ、エニシダ。 黄水仙に菜の花、みつまたの花。 春の黄色あふれる佐那河内、 昨年11月に亡くなられた 荒井賢治さんの写真展を見た。 誰をも惹きつけてやまない、 まこと不思議な写真の数々であった。 どうした …
鶯の鳴かない遍路道
2012年3月22日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「キョキョ キョキョ ホケキョ」。 この辺のウグイスの初鳴きは2月28日だよ、 と友人の鳥先生が教えてくれた。 今年は、例年より4日遅れ3月3日に雑木林に帰ってきた。 高く伸びた榛の木、栗の木、合歓の木、 どの木を見上げ …
原発と向き合う
2012年3月2日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
今年は寒気が続いて 梅の開花が遅いと心配していた。 道すがら見かける小梅の花が 今日一輪明日二輪、そして数輪。 弥生に入り春を数える。 東日本大震災と福島原発事故から丸1年がたとうとしている。 先日、小出裕章助教(京都大 …
おいしいごはん
2012年2月17日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
おいしいごはんはどこにある、と聞かれたら即座に答える。 おいしいごはんは家にある。 毎日毎日食べているごはんがおいしいごはん、と。 家族が二人になってもう長い月日が経ち、 出掛ける事も多くて駆け込みで準備することもあるけ …
きさらぎ
2012年2月1日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
今日から如月。 生更ぎの意で、草木の更生することだと言う。 山が笑う季節にはまだまだ遠く、 身を切る冷たい風に霜柱が立ち、 山はうっすらと雪化粧。 それでも、かすかにむらさき色に煙りはじめた山々。 雑木の林に黄緑色の葉が …
初音
2012年1月18日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
初音の笛の音が聞こえる。 あれは竹笛だった。 雪が深々と降る大晦日、 元日に日付が変わると初音売りが、 リヤカーを引いてやってきた。 はつねぇ はつねぇ・・・ 新しい年の響きだった。 その声を聞くや、 家々から子どもたち …