ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)
大和安堵村
2006年7月3日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
忘れられない風景がある。その風景が見たくなって旅に出る。 30年前、初めて見たその風景はこの地上のものではなくて、ひとつの焼き物の上に描かれた風景であった。その焼き物、染付の陶箱が見たくなって、私は思い出したように大和安 …
のだめ カンタービレ
2006年6月16日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
世の中には二種類の人間がいる。 片付けのできる人と、そうでない人である。私は後の方で、どうも整理整頓というのが苦手である。 おまけに本好きで、読みたい本は手元に置いておきたい、それもすぐ手の届くところにと思うので、結局散 …
上野千鶴子の住宅論
2006年6月9日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
どの人も何らかの住宅に住まいしている。それが高層マンション、木造一戸建て、そしてたとえ段ボールハウスであったとしても。すべての人が住まいしているにもかかわらず、これまで「住宅論」は建築家の専売特許であった。 しかし最近に …