年別アーカイブ: 2010年
吉野川干潟クリーンアップ大作戦
7月最後の日、200人もの人たちが吉野川干潟の鬼ガ州に船で渡り、 大掃除をしました。 ペットボトルや廃材、網、テレビなど様々な漂流物が点々とあり、 大半は砂に埋もれた状態のため掘り出す作業が大変でした。 流木にルイスハン …
伐り倒される!
2010年6月26日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
屋敷林としてひときわ目立つカシの大木だった。 樹齢は定かでないが冬でもぎっしりと緑が詰まっていて地域の守り神だった。 その木に会いさえすれば、 どんなに辛いことがあった日でもほっとくつろぐことができた。 主木を取りまいて …
園瀬橋のお地蔵さん
2010年6月11日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「銅の鳥居のお地蔵さんこちら→」土手の上に妙な看板が立っている。 文化の森近い土手上の道、車がびゅんびゅん通り、 パワーショベルやダンプが出入りする。 法花トンネルも山肌に風穴よろしく開通、 この辺りの余りの変りようには …
五月のそよ風を・・・
2010年5月31日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
詩人の立原道造の最後の言葉は、 「五月のそよ風をゼリーにしてもってきてください」であったという。 風の詩人、立原道造らしい逸話である。 五月の風をおねだりした道造であったが、 かなわず昭和14年3月29日、24歳の若さで …
ありがとう 吉野川みんなの会
2010年5月26日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
NPO法人吉野川みんなの会の最後の総会に出席した。 白熱した議論が展開して様々の思いが交錯した。 解散と知った瞬間には余りの唐突さに愕然とし、 多くの市民活動を生んだ親がかわいいわが子を見捨てるような、無責任な・・・ と …
内ゲバの論理をこえて
2010年5月17日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
ゴールデンウィークが終わって、京大のキャンパスに戻った私の耳に、 痛々しい悲鳴にも似た言葉が飛びこんできた。 友人の女子学生のその言葉を、今でも私は覚えている。 「カズミさんが亡くなった・・・」 カズミさんとは、元京大文 …
続・信濃の国
2010年5月11日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
実は、である。前回の信州賛歌に反論が。 「故郷とはそういうものであるらしい」と書いたら、そういうものとはどういうもの?と。 良く見えている部分だけを心情的に書いても事実が伝わらない、と。 確かに。故郷には心痛む事柄もたく …
風景はなみだにゆすれ-井上ひさし逝く
2010年4月27日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
作家の井上ひさしさんが亡くなった。75歳であった。 代表作の「四千万歩の男」は、 「大日本沿海実測全図」を完成させた伊能忠敬の伝記小説である。 忠敬は50歳で家督を子に譲り天文学の勉強を始め、 56歳から73歳で亡くなる …