年別アーカイブ: 2009年
本をもって町に出よう
2009年10月2日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「人は家の中にいるために家をつくる。そして、人は家から出るために、 同じように家から出てきた人たちと会うために、都市をつくる」 (オルテガ・イ・ガゼット) 人と人との出会いの場としての都市の魅力が失われてきているように思 …
続・市民の力こそ!
2009年9月26日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
本屋の店頭では政治関連の本が売れに売れ 思わぬ政治本ブ-ムが起きているという。 政権交代による新しい政策への転換は、 市民自らをして何かをせずにはおれない気分にさせている。 さて何から行動を始めよう? 前回のこの欄で、市 …
グッドルーザー(良き敗者)
2009年9月15日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「勝ってもかぶっても緒をしめよ」と言ったのは、 元世界チャンピオンのボクサー藤猛である。 日系3世で日本語が不自由だったので“かぶと”が“かぶっても”になってしまった。 ユニークな日本語と愛嬌のある性格で多くのファンから …
市民の力こそ
2009年9月9日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
暑い夏の熱い選挙から10日が経つ。 政権を変えたのは主権者である私たちだが、 正直選挙の直後には、今までと大して変わらないとも思っていた。 今まで自分が関わってきた市民活動では、 市民の力は不燃焼のまま終わり 「政策」と …
菊花の約(ちぎり)― 総選挙に思う
2009年8月31日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
雨月物語 〔菊花の約〕(石田彰朗読CD) より 「青々たる春の柳、家園(みその)に種(うゆ)ることなかれ。」 上田秋成作『雨月物語』の中の「菊花の約」の出だしである。 軽薄な人とは交わってはいけない。 柳は茂りやすくても …
アンケ-ト結果を生かしたい!
2009年8月25日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「この国のかたち」が問われる衆議院議員選挙日が近い。 この本の著者司馬遼太郎は地下でどんな感慨にふけっているだろう。 歴史、文化、思想、哲学あらゆる分野にわたり 優れた日本人論を築き上げた司馬遼太郎、 彼にあやかり、揺る …
夏をいただきます~とっておきのひんやりスイーツ~
今日は8月の住まいかたセミナーの日。 こんな暑い日にひんやりスィーツは最高でした。 シェフは、クリスマスパーティ以来のミドリーヌさん。 参加された皆さんのご感想は・・・ 「こんなおいしい杏仁豆腐、食べたことない!」 「ル …
ふるさとに還る
2009年8月17日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
パリを流れるセーヌ川に80年ぶりにサケが戻ってきたという。 昔、セーヌ川にはサケが普通に泳いでいた。 パリは北緯49度で、北海道の稚内よりまだ北なので サケが泳いでいても何の不思議もないのである。 ところが20世紀に入り …
8月に書く
2009年8月11日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
戦争は嫌だ。戦争をしてはいけない。 父が亡くなって15年、今母を送ろうとしている。 徳島の8月はぞめきの夏、待ちに待った阿波踊りが訪れるが、 黒い雨の降った灼熱地獄と、地獄の果てに迎えた終戦が8月であるがゆえに、 父と母 …