里山エッセイ
吉野川南岸 田んぼの生き物調査
こんばんは fumicaです。 生物学者で、NPO法人「田んぼ」の岩淵成紀先生が来徳。 カエルの調査、草花調査、イトミミズとユスリカの調査を行いました。 この田んぼは、吉野川の水をひいているそうです。 5年間、肥料、農薬 …
近未来の風景
2007年6月21日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「素敵なマンションが見つかったわよ。建築雑誌にも載ったことがあるんだって・・・」 関西に住む息子のためにマンションを探しに行っていた妻から連絡が入った。 住所を聞き、グーグルアースで敷地を上空から見た。(それにしても便利 …
貴方達と我々―舟越保武の彫刻
2007年6月7日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「病醜のダミアン」 舟越保武 『巨岩と花びら』 筑摩書房より 五年前に、八十九歳で亡くなった舟越保武氏は、戦後日本を代表する彫刻家であった。 「長崎二十六殉教者記念像」や「原の城」など、精神性にあふれた宗教的作品で知ら …
ころげ落ちる
2007年5月22日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
風がほおに気持ちよい、新緑の祖谷を訪れた。 お目当ては、アレックス・カーが築三百年の民家をセカンドハウスとした「ちいおり」、そして昨年、重伝建に指定された「落合集落」だ。 かずら橋は今回は見るだけ、と横を通り過ぎようとし …
20世紀少年
2007年5月7日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
それは草に覆われた秘密基地から始まった。 少年たちは放課後になると、自分たちがつくり上げた秘密基地に集まる。大人が入ってこられない迷路のような遊び場所。誰のものか分からない草ぼうぼうの空き地がそこいらじゅうにあったころ。 …
チゴイネルワイゼン
2007年4月17日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
ドイツ・ウルム市より音楽家を招いてのウルマー・カンマー・アンサンブル。第3回目となる徳島公演は、この4月15日に開かれた。 すっかり顔なじみとなった、ヴァイオリンのベルトークさん、ピアノのウングレアヌさん。そして日本とヨ …
新しい人へ
2007年4月3日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
四月は出発の季節だ。 私のアトリエにも、二人の新しいスタッフが加わることになった。 社会への夢や希望と一抹の不安を抱えての出発であろう。 私は、入所する若者にいつもこんな話をする。 ベテランには経験という財産がある。そし …
美しき日本の残像
2007年3月18日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「日本の一番美しい山の祖谷、伝統芸能200年の天才玉三郎・・・僕は幸せだったと思います。美しい日本の最後の光を見ることができました」 アレックス・カーさんは、東祖谷の築300年のかやぶきの民家をセカンドハウスにした、徳島 …
吉野川河川整備計画と流域住民
国交省は昨年5月から河川整備計画の策定作業を進めています。 私たちは第十堰を保存する運動を通して、吉野川への市民参加の大切さを学びました。 そしてこの策定は住民合意をもって進めるべきと考えています。 しかし、国交省は流域 …
モラエスの愛した風景
2007年2月15日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「ここは悩みも悲しみもない魔法の土地!永遠の魅惑のうちに紙の家の平安につつまれて、どんなにぼくはここで暮らしたいことだろう!どんなにぼくはここで死にたいことか、・・・・」(モラエス「大日本」) 日本で余生を送ることを願っ …