年別アーカイブ: 2012年
きさらぎ
2012年2月1日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
今日から如月。 生更ぎの意で、草木の更生することだと言う。 山が笑う季節にはまだまだ遠く、 身を切る冷たい風に霜柱が立ち、 山はうっすらと雪化粧。 それでも、かすかにむらさき色に煙りはじめた山々。 雑木の林に黄緑色の葉が …
初音
2012年1月18日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
初音の笛の音が聞こえる。 あれは竹笛だった。 雪が深々と降る大晦日、 元日に日付が変わると初音売りが、 リヤカーを引いてやってきた。 はつねぇ はつねぇ・・・ 新しい年の響きだった。 その声を聞くや、 家々から子どもたち …