里山エッセイ
昭和のくらしがわかる事典?
里山の会員である河野真理さんお手製の すてきなお重に入ったお節が、 PHP出版社の『昭和のくらしがわかる事典』に掲載されました! おいしそうなお節料理・・・ 毎年、お正月になると河野真理さんの家には、たくさんの人が お節 …
「日本の橋」
2010年1月27日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「日本の橋」に出てくる熱田の裁断橋(大正初年頃) 「十八になりたる子をたゝせてより、 又ふためともみざるかなしさのあまりに、いまこのはしをかける成、・・・」 保田興重郎の名作、「日本の橋」の終りのところに出てくる文である …
123から吉野川YEARへ
2010年1月22日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
10年目の1月23日は2度と来ない。 記念イベントを明日に控えてさまざまの感慨が経巡っていく。 このイベントを開催するに当たって、 10年前に住民投票のとりまとめ役であった友人と大議論になった。 昼に夜にチケツトとちらし …
私の上に降る雪は
2010年1月13日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
これが私の故里だ さやかに風も吹いている 心置なく泣かれよと 年増婦(としま)の低い声もする あゝおまへはなにをして来たのだと・・・ 吹き来る風が私に云ふ 詩人中原中也の故郷、山口市の湯田温泉町を正月休みに訪れた。 生誕 …
東雲の空に
2010年1月6日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
大晦日日本列島は大雪と暴風に見舞われた。 嵐の中に2010年の新年は明けた。 明けた東雲の空を茜色に染めて太陽が上った。 「まことに小さな国が開化期を迎えようとしている。」 司馬遼太郎「坂の上の雲」の冒頭の言葉が浮かんだ …
おせち
2009年12月21日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「○○出版社ですが・・・」 あっ、また本の営業の電話だなと思い、 もう本を置くスペースなど、これっぽっちも無いので けっこうですと言いかけた。 すると、 「実はお願いがあるんです。 NPO法人里山の風景をつくる会のホーム …
時は巡りて
2009年12月15日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「10年目の123」というイベントが開かれようとしている。 2000年1月23日、 それは吉野川第十堰を残しておきたい!という 強い思いを実現するために、住民投票が行なわれた日だった。 結果90%の市民が「残しておきたい …
“里山”の発見
2009年12月5日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
言葉が与えられることにより、それまで気に留めなかったものが輝き始める。 「里山」という言葉に、私はそんな不思議な力を感じる。 子どものころから見なれていた風景が、この言葉を得たことにより普遍性をもち、 魅力あるものとして …
閑休小話 ことば
2009年12月1日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
「ことばは意味であり社会的事実である。」 「生きたことばはその折々に人々の精神を反映する。」 近代言語学者のガーベレンツやソシュールはそう言ったそうな。 11月28日の本欄でも阿波弁が取り上げられていたが、 私も書かせて …
ほろりほろほろ
2009年11月19日 ぞめき(徳島新聞 夕刊 コラム)里山エッセイ
歌人の斎藤祥郎さんが亡くなられた。 青年のこころつかめぬ日の多し 板書のチョーク音たてて折る 長らく教師として務められ、私も高校で国語を教えていただいた。 歌詠む人であることは、当時全く知らなかった。 バンカラな校風であ …