ここは、イチョウの神様がおわします所。
大きな枝葉。太い幹。 失礼ですが、あなたさまは何歳ですか?

「ワシは800歳じゃ」

・・・恐れ入りました。 ここで田岡さんがこんな問題を出しました。

田岡さん 「この世で いちばん 大きな生き物は なーんだ?」
こども   「木ー!」

田岡さん 「この世で いちばん 長生きな生き物は なーんだ?」
こども   「木ー!!」

田岡さん 「この世で いちばん つよーい生き物は なーんだ?」
こども   「木ー!!!」

ほほう、とおとな一同。

ところかわって、
ここは、杉の神様がおわします所。

大きな枝葉。 太い・・・太すぎる幹。
(写真の右下に人間がいるの、見えますか?)
失礼ですが、あなたさまは何歳ですか?

「ワシは3000歳を超えたあたりかのぅ」

・・・たいへん恐れ入りました。 まいりましたです。
りんごの木は、人間と同じ年くらいですが、
笑顔を引き出すには充分なお年でした。

おなかもいっぱいにしなくちゃ、いけませんものね?

大地の恵みを堪能したさとやま一行は、
この旅の最終地である、徳島県は吉野川市、
「地球家族の家」と名付けられた家に見学に向かいます。

この家は、この旅で見て来た吉野川源流の森、
嶺北の木を使って建てられた「里山の家」です。

お住まいの吉田先生は、NPO法人TICOで、
アフリカのザンビアを中心に徳島から医療・農村開発などの
国際協力活動をおこなっているお医者さんです。

最後に吉田先生から、ザンビアから見た地球環境の異変を、
教えてもらいます。

吉田先生は言います。

「大干ばつによる貧困に苦しむザンビアも、
食料がなくて引き起こされる略奪や紛争も、
ぜんぶ環境異変が関わっている。
その異変を引き起こしたのは、日本を含む先進国が
地球の緑のバランスを崩したから。

全く 関係がないと思われることが、
実は、全て繋がることなのです。

今ここで、私たちが踏みとどまらなければ、
地球はこのまま温度が上昇しつづけ
この加速する温暖化を修復することはできなくなるでしょう。

私達に残された時間は、あと 約 10年。
これから10年の間に温暖化がストップしなければ、
もうだめなのです。」

吉田先生が赴任していたザンビアの貧困は、
それはそれはひどいものでした。
たくさんの人が、栄養が足りなくて病を治せず、
肉が溶けていくのです。

「飢餓も紛争も、環境異変も、すべて繋がっている」
この一言には、今まで考えもしなかった重みが含まれていました。

まだ平和な日本にいる私たち、地球の乗組員の一人です。
これからできることは、何だろう?

車に乗らないこと。 リサイクルを活用すること。
電気をなるべく節約すること。 水を大切につかうこと。
木を植えること。 まちに森をつくること。

あなたは、どうしますか?

ツアーに参加した里山一行は、いろんなことを体験しました。
そして、毎日の生活の中で出来ることの大切さを学んだ のでした。