祈りが通じたにちがいありません。
前日までの雨雲は去り、天気は回復に向かっていきます。
でも田んぼを覗くと、大雨の後で水は濁っていて
生きものをさがすのはちょっとむずかしいかな?

おかあさんといっしょに参加したまあやちゃんの感想です。

今日、田んぼの生きものかんさつにいきました。
はじめてのところで、とてもわくわくしました。
あみと、小さいはこをもって、田んぼにいきました。
はじめのところでは、へびがいたので、ばしょをかえました。
それから、いろんな生きものを見つけては、はこに入れました。
さいしょは、少ししかとれなかったけど、
なれてくると、たくさんとれすぎて、大さわぎになりました。
とれたものは、エビガイ、カエル、ホウネンエビ、タニシ、イモリです。
イモリは、ちゅうもくになって、すごい見本になりました。
ほかにも、いろんなことを学べて、とてもたのしかったです。

ホウネンエビとアカハライモリは田んぼの人気者。
ホウネンエビは豊年蝦の意味で、
これがよく発生する年は豊年になるとの伝承があります。
半透明で優雅に背泳ぎする姿はとてもきれいです。

アカハライモリの和名は井守。井は田んぼを意味していて、
水田に生息することから「田を守る」との意味に由来するという説があります。
おなかの赤色はフグと同じテトロドトキシンという毒であることや
トカゲ以上に再生能力が高くて、目のレンズも再生すること。
なんと不思議な生きものなのでしょう。
ゆうたろうくんがスケッチしてくれたアカハライモリ。迫力があります。


田浦町西原地区の農家の人たちは
勝浦川から取水した清流に伝統的な水車を復元し、
田んぼに水を引いています。
5月下旬のころ、飛び交う無数のホタル。
そしてかえるの大合唱が響く梅雨、アキアカネが群れ飛ぶ秋へと
田園風景になくてはならない生きものたちは
産卵をするために田んぼや水路へ下り、
暑さ寒さをさけるために里山へ上がっていきます。
川・田んぼ・里山のつながりの中で、
生きものの豊かさは守られているのです。