大人21名・こども30名の参加を得て、
田んぼ探検が始まった。
場所は小松島市櫛淵町 濵田さんの田んぼと
その周辺の用水。

前日きれいに刈り込まれた畔から用水の縁に下り、網を入れた。
千枚畔の広々とした一面の田んぼ。
早くも青緑の実をいっぱいつけた稲穂が、重く垂れ下がっていた。
8月末の稲刈りが楽しみ。

体に似あわず大きな網を振り回す幼い子ども。
急な畔を物ともせず、慎重にゆっくり下りて、用水の縁に到着。
魚を追いかける。
それに負けず、魚取りに夢中になる大人。
「先生! 見て!名前おしえて!」「お母さん、来て!」「たなごとったで。」
にぎやかな声で、あふれた。

しばらくして声掛けして、全員お茶タイム。
夢中になって、水分補給を考えない子供たちのために。
お父さんに背負われてグッタリしている子ども。
スタッフが見つけて、頭に触ると熱い。
早速テント内で、冷やすと、元気を取り戻したので、ホッ。

みんながとったものを持ち寄って、講師のお話。
めだか どじょう どんこ こえび たなご 子おい虫
早苗トンボのヤゴ かえる ざりがに …

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赤い大きな爪をもった大きなざりがにを捕まえたのは、お父さん。
爪にはさまれて、痛かったそう。
「さあ、遊んでみ」とトレーに入れられたので、
私も手を出すと、大きな爪を真横ならず、
真上まで振りあげて威嚇するので、つかめなかった。挟まれそうで…。
「つかんだで。」元気なこえ。

一人で参加された女の人。夏休みに来る孫のために、
「どんなとこ?どんな生き物が?」と下見に来られたそう。
中村さんに熱心に質問。

私も魚とりに夢中。めだかや小エビは網の中にいつも数匹。
どじょうもどんこも捕まえた。
見慣れない魚も。外来種の雷魚。
外来種が生態系を壊していると聞いていたので、がっかり。
でも結構な獲物があったので、いい線いってると思っていたら、
中村さんに「もっとやさしく、すばやく」と教えられ、次の課題に。

こんなにいろんな生き物に出会えるのは、
濱田さんはじめ、農家の人たちが、
有機栽培で、お米つくりに取り組んでおられるから。
私たち消費者も安心して、おいしいお米を頂ける。

今回初めてアンケートに答えてもらった。
お父さんと一緒に、アンケートに取り組んでいる子。
「お母さんがかこか?」「いや、じぶんでかく」と真剣に向き合う子。
いろいろ意見を頂いた。
今後の参考にしたい。

里山の風景をつくる会
理事 石原 禮子