空を映して彼方まで広がる小松島市田浦町西原の田園風景です。

6月初めの日、西原ほたるファームの北野正美さんのご協力で
生きもの観察会を開きました。

ドジョウや赤腹いもり、トノサマガエルにヌマガエル、
餌を追ってシマヘビまで現れて
小さな水路は生きもので溢れています。
子どもたちは赤腹イモリやカエルが大好き。
最初は怖がって触れなかった子も、帰るころには
水で冷やした手にのせて見入っていました。

小さな網で土ごとすくって入れたバットの中を
虫眼鏡でのぞいてみると
カゲロウやガムシ、ユスリカの幼虫や
ミジンコなど無数の小さな虫や
ヤゴやミズカマキリのような少し大きい虫が
追って、逃げて、泳ぎ回る様子を観察できます。
それはなかなかスリルある生きものがたり。

お昼前になり気温が上がってくると
田んぼの底にぽつぽつと穴があき始めます。
糸ミミズです。
糸ミミズが棲む田んぼの土はトロトロになって
おいしいお米が育つそうです。
とろとろ―なんとも気持ちのいいさわり心地。
これも農家さんの日々の努力のおかげ。

ファームの北野さんたちは農薬や化学肥料を抑え
生きものにやさしい有機農法でお米作りをされています。
その日1時間で観察した生きものの名前を
自然観察指導員の中村先生がボードに書きあげたところ、
ナント  37種類!
田浦の田んぼは‘いのちのゆりかご’そのものです。

観察会が終わった後、
子どもたちに見せるために虫かごにいれていた蛍を、
水路に帰している北野さんを見かけました。
やさしいしぐさが蛍のあかりのように印象的でした。

北野さん、そしてお世話くださった農家の皆様、
ありがとうございました。

こんぺいとう