パネルディスカッションに進みます。
先ず最初に、建築家で里山の風景をつくる会理事の野口政司さんが、
森と文明について話されました。
古代ギリシャは、人口の増加により森の樹木を切り倒したがために、
森を失い文明も滅んでしまいます。
その歴史からドイツなどのヨーロッパの人々は森の重要性を学び、
森をとても大切にしているのだそうです。
一方、日本で進む森の砂漠化は、木を使わないことによる、
と野口さんは指摘します。
森と共生し棚田の風景をつくってきた私たち日本人の知恵を
思い起こすときではないか、と。
スライドでは、今まで完成した里山の家・里町の家や、
源流ツアーに参加した施主さんの家族が紹介されました。
木が伐採され製材されていく過程をいっしょに体験することから、
家族みんなで家づくりへ参加する姿勢が生まれていくエピソードが印象的でした。
(part3へつづく)