私たちの生活の中では様々なリスクが潜んでいます。
私は学生時代に硬式野球部でしたので、野球を例に話を進めてみましょう。

先日、18歳以下の野球のアジア大会が開かれました。
今夏の甲子園大会で活躍した選手を中心に編成された日本チームは、
6戦全勝で優勝を飾りました。
個性あふれるピッチャーたちをしっかり支えたのがキャッチャーで
4番の九鬼隆平君です。
強打で強肩の九鬼君はプロ野球も注目の選手。
九鬼君のお父さんは池田高校が甲子園大会で優勝した時のキャッチャー
ですので、徳島にも縁のある選手で、知っている方も多いでしょう。

決勝の台湾戦は1点を争う好ゲームでした。
9回台湾の攻撃の時です。センターに抜けそうな打球を止めた2塁手が、
ジャンピングスローで1塁に送球しました。
その球が大きく外れて暴投になり、これは大ピンチ、と思われた時、
キャッチャーの九鬼君が1塁カバーに入っていたため事なきを得ました。
暑いゲームの中、防具をつけたまま1塁近くまで走るのは中々大変ですが、
基本に忠実な九鬼君のプレーがチームを救ったのでした。
『リスクにどう備えるか』目立たないけど、労をいとわない九鬼君のプレーは
私たちが教えられること大です。

さて、地震のリスクにどう備えるのか、という本題に戻ります。
自らのリスクマネジメントはユルユルで、手を抜いていたために
都知事を辞任したのは舛添前知事でした。
しかし、首都直下地震に備えての『東京防災』の発行は、
唯一といっていい彼の仕事です。

2015年9月の防災の日に合わせて各戸に次のものをセットで配布しました。
『東京防災』『防災MAP』『防災タウンページ』『タウンページ』の4点です。
『タウンページ』はNTTが全国で配布していますが、
東京のものは16ページにわたって防災特集が組まれています。
ちなみに徳島県版は4ページが防災特集です。
また『東京防災』の本にはこと細かく絵入りの説明があって
とても分かり易いマニュアル本になっています。

他の都市にも参考になることがたくさん書かれているこの本を
読んで学ぶセミナーを開こうと思います。
災害はいつやってくるか分かりません。
ピンチから家族を守るためには日頃の備えがとても大切です。

開催日:10月15日(土)午後2~4時
会場 :ビオスホール(佐古大橋西詰南側)
徳島市佐古一番町5-2 城西ビオスクリニック4F
解説 :野口政司(建築家・一級建築士)
セミナー参加者には『東京防災』の本を資料としてお分けいたします。
参加費:500円(『東京防災』の本代も含まれます)
主催 :NPO法人 里山の風景をつくる会
申込先:事務局(野口建築事務所内)
TEL: 088-655-1616
FAX: 088-655-1632
E-mail: info@enjoy-satoyama.jp

里山の風景をつくる会 理事
建築家 野口 政司