日時 2019年2月2日(土)13時30分開演~16時30分(13時開場)
場所 アスティ徳島3F 第2特別会議室(徳島市山城町東浜傍示1番地1)
入場料 500円
連絡先 info@enjoy-satoyama.com
森川海のつながりの中で私たちは様々な自然の恵みを享受して暮らしています。この恵みを持続して次世代のこどもたちに手渡すために、森川里海をつなぎ支える流域の在り方について考える場として、畠山重篤さんの講演会を開催します。
NPO法人「森は海の恋人」は宮城県唐桑半島舞根湾を拠点とし、湾に流れ込む大川流域の上流の森に木を植えて30年になります。山は豊かでないといけない、と植林を始めた漁師たちによる「森は海の恋人」運動は、流域の人達の意識を変え、参加した子ども・若者たちは1万人を越えて、実に多くの人や団体に受け継がれています。
2011年3月11日、津波は東北沿岸を根こそぎ呑み込み、がれきで埋まった舞根湾は生物も失せ壊滅状態でした。ところが間もなく、汽水域に無数の植物性プランクトンが蘇りエサを求めて魚が戻ってきたのです。支えたのは上流の森から流れ落ちる養分でした。森川里海のつながりのなかで、幾多もの天災に見舞われつつも生かされいのちを繋ぎ今日があることに、自然への畏敬の念を覚えずにはいられません。
現在は東日本大震災が舞根湾の生態系に及ぼした影響をモニタリングし、それに基づいた生態系の回復に取り組まれています。この度、震災で出現した塩性湿地を復興工事で農地に変えるのではなく、塩性湿地という貴重な場所の生態系を残そうとする志が評価され、生物多様性アクション2018「復興支援賞」を受賞されました。地域の人々と共に森川里海のつながりを活かした復興へと歩む姿勢に学ぶ意義は大きいと思います。
四国の流域からは、高知県香美森林組合、小松島市田んぼ探検隊、鳴門魚類の皆さんに、森・里・海の現状や取り組みについて報告していただきます。どうぞ、お誘いあわせの上ご参加ください。