徳島市周辺の里山は桜や椿などの広葉樹や竹・果樹などをよく目にしますが、少し奥に入ると1000mくらいまでは杉林で覆われます。この人工林は1960年ころに始まった拡大造林という国策の下で植えられたものです。当時、中山間地はさぞ人で賑わい活気のあったことでしょう。

1960年、四国の林業従事者は44万人もいたそうです。森林面積は129万ha、資源量は1,1億㎥でした。そして2005年の林業従事者は4万6千人。森林面積147万ha、資源量3,8億㎥(林野庁森林資源調査報告)。つまり、山で働く人は1/10に減り、木は3倍以上の量に増えています。50年の間に木は使われなくなり、人は山から離れ、手入れされなくなった森はその影響が川から海へと続き流域に深刻な問題を生じています。

山の荒廃をストップさせるためはどうしたらいいのだろう。そのことに気づいた人たちが、2001年元旦朝日新聞見開き2ページを使い、「近くの山の木で家をつくる運動宣言」をしました。その宣言文が多くの賛同を得、大きなウェイブを起しました。私たちNPOの活動もそのひとつです。

今回の里山セミナーでは、高知県香美市や梼原町で地域と山との連携で木の家づくりを進める良材ネットワークの代表 笹岡高志さんに、「近くの山の木で家をつくる」運動についてお話しいただきます。どうぞご参加ください。

日程  6月9日(土) 午後2時~4時
会場  ビオスホール(徳島市佐古一番町5-2 城西ビオスクリニック4F) 駐車場有
講師  笹岡高志さん(良材ネットワーク代表)
参加費 無料
問い合わせ先 info@enjoy-satoyama.com NPO里山の風景をつくる会